バージンココナッツオイルの効能 ~新型コロナウイルスの症状を緩和する可能性~
2024年4月
世界各地から発信される最新の研究報告をお伝えします
今月のグローバルスキャンは2024年1月に発表された論文を要約してお届けいたします。
はじめに
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は非常に感染力の強い呼吸器疾患として知られ、世界中で多くの死者を出したことはまだ記憶に新しいでしょう。
新型コロナウイルスは個々の免疫力に大きく影響される可能性が高いため、症状を抑える薬の開発だけではなく、食事療法や適切な精神的サポートも重要な役割を果たします。
ビタミンD、メラトニン、ビタミンCなどの補助療法(主要な治療法と組み合わせて使用される療法)がこれに含まれ、他の研究でもその有益性が示されています。
また最新の研究によると、ココナッツオイルが様々なウイルスに対して抵抗性がある可能性が示唆されています。
これは、ココナッツオイルに含まれるモノラウリン(ラウリン酸が体内で分解された物質)が持つ抗ウイルスおよび抗炎症作用に起因していると考えられています。
そこで本研究では、新型コロナウイルスに対するバージンココナッツオイルの有効性を調査しました。
どのような研究?
今回の研究はフィリピンのバレンズエラ市にある救急病院の協力を得て、計28日間にわたり実施されました。
対象は軽度から中等度の症状を示す新型コロナウイルス陽性患者76名(男性41名、女性35名)とし、ランダムに2つのグループに分けられました。(図1参照)
どちらのグループも通常の食事を摂取し、食事の摂取量は栄養士によって管理されました。
評価基準として、感染症の兆候や症状のある人数を毎日記録し、またCRP濃度を1日目、14日目、28日目に測定しました。
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試験の結果
両グループにおける感染症の症状がある人数を比較した結果、VCOを摂取したグループAでは、すべての参加者の症状が14日目には消失し、これはグループBよりも11日も早い結果が示されました。(表1参照)
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これはVCOの抗炎症作用と免疫系の調節効果により、新型コロナウイルスの主な症状である発熱、つまり炎症を早期に和らげた可能性があります。
また、VCOを摂取したグループAにおけるCRP濃度は、14日目には正常値の5.0mg/L未満を示しました。(表2参照)
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一方、グループBのCRP濃度は低下スピードが遅く、14日目にはまだ正常値には達していませんでした。
さいごに
今回の研究では、バージンココナッツオイルは軽度から中等度の新型コロナウイルス患者において、その症状とCRP濃度を緩和する可能性が確認されました。
バージンココナッツオイルは食事に混ぜたり、食前や食後に直接摂取するなど、さまざまな方法で摂取できるため、今後は新型コロナウイルスの補助療法としての効果が期待されることでしょう。
参考文献:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10808878/
訳:Nanami Hamashita